1月29日(日)第32回子育てと保育を考えるつどいテーマ「探し物は何ですか?」~希望を見つける懇談会~をアトム共同保育園わいわいホールにて開催しました。
参加人数は子育て中の親たち、小中学生・大学生の卒園生・職員・保護者・保護者OBの方など、56名の参加がありました。グループに分かれての交流会では普段表現できていない悩みや思いを語り合い、全体会ではそれぞれの考えを出しあいました。5人の登壇者は、アトムOB大学生、つばさ保護者、アトム保護者、アトム職員、つばさ園長でそれぞれ日ごろの思いや疑問を一人ずつ発表しました。その後3つの分科会に分かれて意見を交換しました。

  1. 大学生の発言から
    子どもも大人にわかってほしいと思っていて、大人も子どもにわかってほしいと求めている。互いの要求が一致してこそ、親子の関係が成立するのだと感じます。大人の意見からは、実際この場に来ている人はやり取りができる、やり取りが成立しない関係をどうしていけばいいのかを今後の課題にしたいという意見が出ました。
  2. 大人・親の探し物
    (提案)保護者会で主として動いている方から、保護者全体に向けて発信したことに対してある一定数の反応はあるが、半数以上は反応がない。反応がない人がどう思っているのか本音を知りたいとの提案がありました。
    (分科会の内容)保護会などコミュニティー運営の中で提案や投げかけに反応がない人の考えはどこにあるのか?参加者で意見を出し合いました。反応しないのは、「返事を忘れてた」「やってくれている人に任せるわ」「まあどこもそんなもんやで」が多数で、反応しない中身もまた人それぞれ違いました。色んな意見があり、1つの事に対しても様々な価値観があり、それぞれの違いに気付くことができました。その後、視点を変え自分が主で動く立場に立ってみた時に、相手の反応が気になるのか、気にならないのか?を挙手してもらい、お互いに出し合いました。反応が気になる人は、「相手に何か思われているのでは?」「無視?」「つまらない?」など相手の評価が気になる意見が多くあり、気にならない人は、「世の中そんなもん。何かあれば言ってくれる」「その人の今の精一杯の答えだろう」など相手の立場に立った意見や、「一人でも反応があればする」「自分が楽しくやっていれば広がる」「自分がどうありたいかがあるから気にならない」など自分がどうありたいかというところに考えを置いている人の意見がありました。
  3. 職業人の探し物
    “職業人の探し物”の分科会では、「大人同士のギスギスした関係を、どう変えていけばいいのか?(上司との関係)」というある参加者の悩みを中心にみんなで語り合いました。外部からの参加者の方3名、他は職員という構成で、事前の発表の当事者同士も参加していました。その二人の意見は、「相手がやりとり可能な人かそうではないかということもあるが、それとは別に、自分がどうしたいか、どうありたいのか、という自分自身の思いが大切であり、その思いがあったからこそ、相方とぶつかっても関係を作っていこうとした」
    そして、相方は「しこりが残ったままだったが、それをそのままにせずぶつかってきてくれて良かった。自分を出していってもいいよという職場環境であることも大きい。」そして、「諦めるか諦めないか、自分はどうしたいのかを大事にこれからやっていきたい。」ということでした。
    また、
    • 上司としてより一人間としてのお互いの自己紹介の繰り返ししかないのではないか。
    • 上司以外にも横の関係があり、悩みを打ち明けられる仲間がいれば救われる。
    • 自分の言葉で自分の気持ちを伝え合う事しかない。自分の思いを整理するために、書き出してみる方法もある。文章化してみて、分析してみる。手紙などで伝えるのも一つの方法。
    などの意見が出ました。

違う場所にいる私たちですが、一緒のところを目指していきましょう、と確認しあい分科会を終えました。